唐突にコンフィデンスマンJPにハマりました。
テレビでロマンス編がやっていたのを見てそこから再放送のドラマ版10話、運勢編も見ました。
今映画館で上映されているプリンセス編を見に行き、出来が非常に良かったので感想を述べていきます。
コンフィデンスマンJPプリンセス編とは
https://confidenceman-movie.com/
監督:田中 亮
脚本:古沢良太
音楽:fox capture plan
主題歌:Official 髭男 dism
「Laughter」
です。
そういう目でみちゃう
このシリーズはそもそも主人公の詐欺師連中が悪いお金持ちからお金を騙し取るというテーマで進行しています。毎回視聴者も騙されるのが筋です。
それを知った上で今回の映画を見に行ってるわけです。
今回も騙してくるんでしょ?
でも今回はそうは行かないぞ、と。
もう騙されないと。
視聴者はかなり覚悟して見に行きます。
つまりどんなハプニングが起きても
「これもダー子の策略のうちなのでは?」
という目で見ちゃいます。
ドラマ版もいろんな形で視聴者を騙してきました。
だからドラマ10本、ロマンス編、運勢編と見てきた視聴者はかなり目が肥えている状態です。
同じようなことでは視聴者は騙されないのです。
回を重ねるたびにハードルが上がっている状態。
しかし
その高い高いハードルを飛び越えてくれたこの映画。
騙されに行っているから騙されるのが快感になっています。
最後の最後にひっくり返る、種明かしが始まるあの快感がクセになっています。
どうせこれも、、、これも嘘なんでしょ・・・・?っていうのすら嘘です。
良い締め
ここからネタバレありでガンガン思いを述べていきます。
終盤ダー子らが刺されて倒れるあたりでこれは流石に騙されないぞと思ってしまいました。
しかしその後の金印がニセ物だったとかお金を諦めたという展開はひっくり返ってしまいました。
最後はダー子すら騙されてて視聴者だけがニンマリできるところとか今までにない良さでした。
かなり先手を読んで巧妙に仕掛けていくダー子が現れることを読んでいたレイモンドがすごいのですが、その作戦もダー子の考えたものというのもさらにまた良くて感動しました。
結局自分の手に引っかかっていることも知らずに、だれも傷つかない。
誰も悪人はいなかったしみんなハッピーエンドでいい話でした。
台湾で人形を焼かれたおじさんも復讐は出来なかったけど優しい相続人に人形もらってよかったし。
本物になろうと必死な偽物が実は一番本物に近い、むしろ本物より本物らしくなってしまうというたまによくあるお話の結末でしたが、それでもよく出来た話だと思います。
めっちゃあった伏線もぜーーーーんぶ回収されてたし気持ちが良かったです。
ホームページみてるとデヴィ夫人がわたくしキーパーソンですわよと吹き出しがありますが、キーパーソンではないのでその伏線はありませんでしたが。
まあイガラシ関連でちょっと大事ではありましたが。
登場人物が盛りだくさんで多すぎじゃないか?ってくらいいました。
今までの重要人物が協力してくれたり赤星はまた騙されたり。
ボクちゃんは今回も辞めようとか逃げようとか言っててよかった。
ヒロインのコックリは絶対失敗するだろうと見ていたので金印のすり替えのシーンはめっちゃ緊張しました。
総評
総評してみると、遺産を狙って相続人になりすますのはドラマの7話の家族編に似ていたり、騙すつもりがその気になって本物になっちゃったみたいな展開は9話のスポーツ編でも見た気がします。
いろんなパターンを組み合わせてそれでいて飽きさせない、うまく2時間の映画にまとめているのがすごくいい脚本だなと感じました。
最後にこんだけ褒めといてアレですが、やっぱりロマンス編の方が面白かったかな。
ロマンス編のひっくり返り方は素晴らしいです。
今回はやたらダー子とボクちゃんの作戦会議のシーンが多くて、手の内を明かしすぎて逆に不審な点もありました。
あと長澤まさみの演技良いなあ。良くない?良い。
でもやっぱ今回も札束でドミノしてほしかったし札束で遊んでほしかった。
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